クリティカルケアの現場では、命に危機が及ぶ重篤状態の患者さんの対応がメインとなります。当然、迅速かつ的確なケアが不可欠となります。そこで活躍する看護師は、患者さんの命をつなぐために、瞬時に状況を把握・判断し、スピーディな処置を施す能力が必要となるでしょう。
以下では、この分野の看護師として働く魅力に言及していきましょう。まず魅力としていえるのが、患者さんが回復する姿を間近で見られることでしょう。危機的状態から元気を取り戻し、生命活動が安定していく様子を目の当たりにすると、大きな達成感を感じるものです。患者さんやその家族から、命の恩人として心から感謝されるシーンも多く、人の命を救っているという実感を感じられるでしょう。
また、クリティカルケアに関わる看護師は、豊富な知識と洗練された技術が求められます。常に、研修や臨床経験を通して最新の医療を学ぶことになるため、自身のスキルが飛躍的に向上していくのを感じられるでしょう。知識と技術が磨かれ、患者さんの命を守る力が強固になれば、看護師としての自信につながり、頼られる存在になっていくはずです。
さらに、チームで働く楽しさもあります。現場では、医師や他の看護師を含む、多様な専門職と連携しながら、一人の患者さんを支えるために力を合わせることになります。チーム一丸となり、「命を救う」という目標に向かって突き進む現場では、自然と深い絆と信頼関係が生まれます。これもまた、クリティカルケアに携わる者の喜びの一つといえるでしょう。
このように、クリティカルケアに関わる看護師の仕事は、人の命をつなぐ大変意義のあるものです。そこで得られる経験値とやりがいは、人生観を変えるほどの特別なものといえるでしょう。人の命に関わる責任は重いですが、その分、救えたときの喜びも大きいのです。